平成28年8月2日（火）
毎日新聞ホール（東京・竹橋）にて
「第1回介護離職防止対策シンポジウム」を開催いたしました。
約120名の参加者とともに企業における介護離職防止対策を考えることのできた有意義な時間だったのではないでしょうか。
第1部は代表理事である和氣のセミナー「介護離職しない、させない」。
介護離職防止対策の目的とその手順などを当事者目線でお伝えいたしました。
また、「介護になったら地域包括支援センター」という合言葉を覚えていただき、
現在の日本においてこの合言葉を唱えるだけでも社会貢献につながることを訴えたうえで
今からできること、今だからできることを、参加者とともに考えることのできた時間でした。
第2部は介護離職防止に積極的に取り組む企業の事例発表です。
株式会社NENGO様
介護相談窓口を社内に設けることにより、介護離職を未然に防ぐことができた好事例をお話しいただきました。
アスクル株式会社様
トップダウンとボトムアップの相乗効果で、効率のよい現場に即した社内制度の改定を行っています。
また、社長が介護をしていることを公にし、介護分科会メンバーが介護をしていることを公にしたところ、介護をしながら働いている社員が「介護分科会」に相談に訪れるなどの効果が出始めているとのことでした。
リハプライム株式会社様
社長自身が介護離職を経験し、安心して親を預けてもらえる施設を作ろうと介護事業を始められました。
介護職員だって介護離職の可能性はある、だから社員の親が住んでいる地域に事業展開をしようと試みを始めておられます。
株式会社日本総合研究所様
社員の人生に寄り添うために、プライベートにまで掘り下げた直属上司のヒアリングによって隠れ介護がゼロに近い環境を作り出していました。
また、多様な働き方を認めるという発想ではなく、誰もが多様な働き方をせざるを得なくなる可能性がある、という視点から
ダイバーシティ思想を全社員に浸透させるためのセミナーの工夫をお話しいただきました。
大成建設株式会社様
ケアマネジャーへ社内制度をお伝えするツール、ご家庭に直接送るセミナー開催DM、入館証ケースに入るサイズで作ったいざというときの社内相談窓口一覧など、数々の工夫を教えていただきました。
また、社内の介護者にお声かけしたところ、たくさんの介護経験者が自分の経験を情報として提供しますと協力的な姿勢をみせてくださったとの報告もいただきました。
第3部は専門職の先生を交えてディスカッションを行いました。
また、最後には専門職の先生方から参加者へのメッセージもいただきました。
このたびのシンポジウム開催に当たってはたくさんの企業様からご支援いただきました。
改めてお礼申し上げます。
ありがとうございます。
当機構は今後も継続的に介護離職防止シンポジウムを開催していきます。
より多くの企業様の好事例を紹介させていただきたいと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
＜メディア情報＞
本シンポジウムはたくさんのメディア関係者にご来場いただきました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160802/k10010618941000.html
